パーソナリティ障害による問題|自分や周りを傷つけるココロの欠点

被害妄想の強い障害

スーツの男性

常に周囲へ強い猜疑心を持ち続ける傾向のある人は、妄想性パーソナリティ障害である可能性が高いです。妄想性パーソナリティ障害とは、周囲に対して極端に強い警戒心が働きやすい人を指して言われます。妄想性パーソナリティ障害となる人の多くは、育ての親や兄弟などから厳しいしつけを受けてきた人がなりやすいものとされています。しつけをされた際に自分で納得できないような事をたびたび叱られ続けています。理不尽な境遇の中で助けてくれる人は誰もいないと考え続けてしまったことで、こうした精神傾向が現れるとされているのです。誰しも親しい人であっても、なんらかのきっかけで相手の真意がわからなくなり、疑うことはありますが、妄想性パーソナリティ障害ともなるとこうした日常で感じる不信感を大きく上回ります。相手との意見の相違など、ちょっとしたきっかけで対立した瞬間、相手から強い敵意を向けられていると感じてしまい、突然相手へ激しい怒りをぶつけてしまうことが多くあるのです。こうした傾向は、周囲の人間を戸惑わせ、付き合いづらい人間であると感じさせる事となります。周りの人から距離を開けられ、集団内で孤立する事もしばしば見られるので、妄想性パーソナリティ障害などの傾向が見られる人は、自分自身の状況などを常に冷静に把握し、衝動的な行動に駆られないように自制する必要があるでしょう。

妄想性パーソナリティ障害の厄介な点は、本人が周りの人を信じづらい傾向にあるため、こうした傾向があると相手へ話したとしても本人が信じず、認めることがない所にあります。精神からくる障害や特性を制御するには、自分自身がその傾向を持っていることを自覚することから始めるものです。しかし、妄想性パーソナリティ障害ではこうした傾向があると担当の医師が話したとしても、相手の医者が自分を騙して金をむしり取ろうとしていると考えてしまうので、治療に対して真面目に取り組ませることが難しいのです。妄想性パーソナリティ障害を患う人を治療する場合、初めに相手との信頼関係を築くことを念頭に置いて治療に臨まなければなりません。猜疑心の強い相手が怒りを覚えるポイントを避けながら、常に相手と冷静に話し合い、少しずつ障害のことについて理解させていく必要があります。精神の傾向が周囲の人とは違う、または「障害」という言葉に対して強い反発心を持つので、妄想性パーソナリティ障害である人へ説明を行う場合は、本人へ自分の周囲の状況などを客観的に見させながら、ゆっくりと説明を行う必要があるでしょう。