パーソナリティ障害による問題|自分や周りを傷つけるココロの欠点

消極的になりがちな傾向

医者

誰しも恥をかくことや、なんらかの失敗をすることは快いものではなく、恥や失敗をしないための行動を心がけるものです。しかし、極端にこうした恥や失敗を恐れるあまり、他人との関わりや仕事への積極的な参加を拒むようであれば、回避性パーソナリティ障害を患っていることが考えられます。回避性パーソナリティ障害とは、なんらかの行動を起こす場合、自分の失敗を回避する事を念頭において行動します。そのため、その言動は常に消極的なものとなり、周囲の人から怠慢や不真面目さを指摘されるようになります。また、行動を起こせない自分に嫌悪感を持ち、周りの人から怠慢などを指摘される事によって自虐的な考えを持ちやすい事も特徴です。自虐的な考えはうつ病を誘発しやすい状態ですので、回避性パーソナリティ障害が顕著に現れている場合、速やかに治療を行う必要があるでしょう。自分自身のこうした傾向に危機感を持ちつつも、どうしても行動に踏み切ることができないのが回避性パーソナリティ障害の特徴です。意志の薄弱さや甘えなどを指摘する人も多くいますが、回避性パーソナリティ障害となると強い恐怖心を抱くため、自分の意志での改善が難しいものです。専門の医師に相談することで、こうした精神傾向を改善させることができるでしょう。

回避性パーソナリティ障害は引きこもりや不登校などを起こしやすく、常に一人になることを望んでいるので、一見して自閉症と思われる事が多くあります。しかし、自閉症との違いは相手との密接な関係性を強く望んでいる点にあるのです。アスペルガーなどが代表的な自閉症は、常に自分の世界を固持していることから、相手との関係性に興味がないとする人が多くいます。しかし、回避性パーソナリティ障害は相手との関わりを極端に避ける一方で、自分自身を受け入れてくれる誰かを強く望んでいるため、常に孤独感に苛まれる傾向があるのです。こうした回避性パーソナリティ障害を治療するには、恥や失敗を極端に恐れさせる、強い劣等感を払拭させる必要があります。家庭環境などから褒められた経験が少ない人がこうした回避性パーソナリティ障害に陥る場合があり、何をしても認められず、失敗ばかりを叱られ続けることで、失敗を避けることを第一に考えるべきとの傾向が根付いてしまうのです。失敗を避けようとする強迫観念が深く絡みついているこの回避性パーソナリティ障害は、自助努力で改善させることは難しいものです。医師とのカウンセリングを長く続け、問題の根本である自分自身へのコンプレックスを解消することで、少しずつ改善させることができるのです。